我が家の板壁化計画

はじめに

近頃Zoomとかで話をするときに背景について聞かれることが増えてきたので過去に別ブログに書いた記事をアップデートしつつこちらのブログに持ってきました。背景と言ってもバーチャル背景ではなくリアル背景なのですが、その話です。

時期的には2020年くらいの話です。

我が家っていうか自室です。もともと7畳ほどの部屋を自室として使っていたのですが、まあなんの変哲もない部屋だったんですね。普通に白い壁紙が貼られてる感じのよくある普通の部屋です。

リビングは一部の壁面をエコカラットにしていてとてもいい感じなんですが。

なので以前から部屋の雰囲気を変えたいなーと思っていたわけです。そんな中で新型コロナウィルスが流行してリモート会議・ビデオ会議が多くなってきてました。Zoomのようにバーチャル背景がある場合はいいんですが、当時在籍していた会社ではその機能がないミーティングツールを使うことが多かったのです。なので部屋の中が見えるんですね。なお、最初の頃はぼかしの機能もなかったはず。

また、Zoom等のバーチャル背景であっても人との輪郭部分がボワッとなることも多くこれも気に入りませんでした。

というわけでバーチャル背景がダメならリアルは背景を作ればいいじゃんとなって以前からやりたいと思っていてできなかった板壁にするってのをやってみました。

ただ、板壁にするって言っても選択肢としては板壁風壁紙を張るパターン、実際に板を張るパターン、その他なんらかの方法でやるパターンがあります。

で、今回は実際に木の板を張ることにしました。なぜかというと質感の問題もありますが、それだけでなく単に壁を板にするだけでなくてそこに棚板作ったりいろいろしたかったからですね。

ラブリコ

さて、実際に板を張る場合、一番簡単なのは壁に直接張るパターンです。でも僕は飽きたときのために壁に直接張るのは嫌だったんですね。いくら持ち家とはいえ取り返しがつかなくなるのは嫌だな、と。

というわけでラブリコを使ってやることにしました。ラブリコ以外にもディアウォールとか同じようなのはいくつかあるんですが見た目とかの観点で今回はラブリコにしています。

ラブリコってのは2×4材用突っ張りブラケットです。要は天井の高さに合わせた2x4の木材を買ってきてラブリコをかぶせて突っ張ることで柱にするのです。その柱に対して板を張っていくことにしたので実際に壁に直接張る必要がありません。

色もいくつかあります。あと、2x4ではなく1x4を使えるものもあります。今回は強度などを考慮して2x4を使うタイプにしました。

これにワンバイ材の板を張ります。なお、当初は内装材とか張ることも考えました。あとはパンチングボード。これらだと施工が圧倒的に楽そうだったので。でも、作った板壁にいろいろ付けたかったこともあり強度的なことを考慮して、ワンバイ材の板を張る決断をしました。

ワンバイ材・ツーバイ材とは

先ほどの1x4、2x4ってのはそれぞれワンバイ材、ツーバイ材という規格の木材です。ワンバイ材とは厚さ19mmの木材のことです。1×1と表記されている場合は『ワンバイワン』と読み、19mm×19mmの木材になります。そんな感じで以下のような種類があります。

  • 1×1(19mm × 19mm)
  • 1×2(19mm × 38mm)
  • 1×3(19mm × 63mm)
  • 1×4(19mm × 89mm)
  • 1×6(19mm × 140mm)
  • 1×8(19mm × 184mm)
  • 1×10(19mm × 235mm)

同様にツーバイ材もあり、その場合は厚み38mmの規格になります。これらはホームセンターに行けば普通に買えます。長さは決まっていないので買ってきて自分で切るか、多くのお店ではその場で加工してもらう、もしくは加工するスペースを借りられることがほとんどだと思います。また、いくつかのサイズではあらかじめカット済みで売られていることも多いです。

ヴィンテージ感を出す

買ってきたSPFの木材は普通に白っぽい木の風合いです。もちろんそのまま使うこともできますが、今回は雰囲気の問題から古材っぽい感じにしていきます。というのももともと使っているサイドボードが古材のものなので雰囲気をあわせたい。

というわけで、アンティーク感やヴィンテージ感を出すのにあたって定番とも言えるブライワックスを使います。この手の定番には今回利用するブライワックスとワトコオイルの2つがあるんですが、それぞれ多少違いがあります。簡単に言うとブライワックスは文字通りワックスで、ワトコオイルは植物油ベースのオイルフィニッシュですね。

どちらも塗るだけですし、重ね塗りすることでより深みを出すこともできますがワトコオイルは乾かすのに時間がかかるんですね。というわけで今回はブライワックスのみで加工することにしました。色はこちらも定番ジャコビアンです。

塗るにあたってはスチールウールを使います。布でもできますがスチールウール推奨です。スチールウールも自分はこういうのを使っています。

また、ワックスなので塗ったあとに磨き上げる必要があります。これは普通のウェスでもTシャツでも何でもいいかと思います。僕は家にあったウェスと捨てようと思っていたタオルを使いました。

作業開始

ここからは適宜当時の実況ツイートを引用していきます。

もともとはこんな感じです。この壁が一面板壁になる予定。実際には両サイドにスペースがあって横4メートルくらいです。

まずは木材を調達しに言ってきたのですが、壁一面用となると結構な数が必要でした。まず柱となる2x4を5本。そして板壁となる横板として1x4をいっぱい。実際には6フィートのものをカットしてトータルで96枚ほどです。

 加工する枚数が多くて一部の受け取りが翌日になりました。

 そして塗っていきます。

作業台はブラック・アンド・デッカーのやつで数年愛用しているやつ。使わないときは折り畳めるのでよい。

 使っているサンダーはリョービの安いやつです。

一通り塗ったら今度は家の中での作業です。部屋を養生するのですがマスカーを愛用してます。

これめっちゃ便利。この緑色っぽいのがガムテープになっててそこを張ってビニール部分を広げるだけで養生完了です。今回みたいな大掛かりな作業じゃないので部屋でやってしまいたいときとかにも重宝します。なお、その後デスクも自作したのですがそのときは天板を塗ったあとに長時間乾かす必要があったために部屋でやりました。このときもマスカー大活躍。

まずは1柱分を張った。張り方はシンプルにネジで打ち込みます。

とても1日で終わる分量ではないので毎日仕事の合間のスキマ時間を使って仕上げていきました。

というわけで残り1列を残すばかりに。

ちなみにこの作業をやるためにかなりの数のネジで止める必要があったので新たにインパクトドライバも買いました。マキタのコードレスのやつです。

もともとboschの小型電動ドライバを持っていたのでそれと2台体制です。

インパクトドライバにドリルビットをつけて下穴をあけて、boschのドライバでネジ締める感じです。

そんなこんなで大体完成しました。

『大体』といったのには理由があります。それは今回使ったラブリコでもディアウォールでもそうなんですがアジャスターの部分がむき出しで見えるので気になってくるわけです。これをどうやって隠すか。

こんな感じの部分をどう隠すかが大事(写真がなんか暗い…)。

結局、僕が取った方法は一番上段の板から天井までのサイズの横板を用意して一番上段から張る方法を取りました。なので一番上段だけ2枚張りになってるんですが、アジャスターが見えてるよりはかなりマシ。

というわけで以下がその完成形です。完璧。

完成

というわけで

これが、

こうなった

棚板とか作っていった結果、今はこんな感じです。

最後に

なんだかんだで2週間ほど(土日除く)かけて、こんな感じでひとまず完成。Zoom映えもよくいい感じです。なお、リモート会議での見栄えのためだけにWebカメラとしてミラーレスのカメラも買った。

必要に応じて棚板を取り付けたりが簡単にできるのがわざわざ板を張ったメリットともいえます。

ちなみにかかった費用は細かくは覚えてないけど全部トータルで5万円弱くらい?そんなにもいってないかも。ネジやブライワックスとかも含めての金額です。

次は横の壁が白いままなので大きいパンチングボードを置いたり、レンガ張っていくつもりだったけど2022年11月現在もこれはできていない。

ただし、途中で言ったようにデスクを自作したり、自室のローテーブルもこのときの余った板で自作したりしている。なお、この2つはブライワックスだと色移りしてしまうので時間はかかるけどワトコオイルを塗って、クリアペーストグレーズで耐水性を与えている。

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これは油性のニスなんだけどこれを塗ることで耐水になる。テーブルやデスクはコップを置いたりすることもあるのでこうした。

また、今年の春に購入した折りたたみ自転車を自室に置くときの台もあまりの木の板を組み合わせて自作した。こっちはブライワックスだけ。

なお、デスクの正面はこんな感じで木の板のパンチングボードを貼り付けている。

次はずっとやりたいと思っているグリーンウォールを自作してどこかの壁をこれにしようと思ってる。ボタニカルな感じにしたい。

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