2021年9月のサーバーレス関連まとめです。こちらのイベントの内容です。
あと、本文最後にお知らせがあります。
serverless-newworld.connpass.com
(Update)
アーカイブはこちら。
とりあげるサービス
各クラウドのサービスは大体このあたりを中心に取り上げます。
- AWS: AWS Lambda, Amazon API Gateway, AWS StepFunctions, Amazon EventBridge, Amazon S3, Amazon DynamoDB, AWS Amplify, AWS AppSync
- GCP: Firebase全般, CloudFunctions, CloudRun
- Azure: Azure Functions, AppServices
AWS
AWSはre:Inventが近づいてきたからか大きなアップデートはない感触。
Amazon EventBridge スキーマレジストリのクロスアカウントイベントの検出
Amazon Pinpoint、SMS 受信時の暗号化 SNS トピックに対応
Amazon Elasticsearch Service が Amazon OpenSearch Service となり、OpenSearch 1.0 のサポートを追加
AWS Amplify が Amplify CLI コマンドの実行時にカスタムスクリプトを実行するためのコマンドフックを発表
AWS ParallelCluster が Amazon API Gateway を介したクラスター管理のサポートを開始
Amazon Aurora Serverless v1 が設定可能なオートスケーリングタイムアウトをサポート
AWS Lambda now supports triggering Lambda functions from an Amazon SQS queue in a different account
GCP
Customer managed encryption keys are now at general availability
これはUpdate情報だとさらっと書かれてる感じですけどこっちのブログとかのほうが詳しいし、嬉しさがよくわかるかと。
Cloud Functions now supports PHP 7.4 at the General Availability release level
Firestore triggers for Cloud Functions are now supported at the General Availability release level.
Added DATA_READ and DATA_WRITE Data Access audit logs.
- いわゆる監査ログが取れるように
- Firestore上のデータに対するアクセスを全部ロギングできる。ログはCloud Loggingで見る。
- トラブル調査にめっちゃ役立った。けど料金的にはどうなのか不明
Azure
Azure Functions runtime 4.0 is now in public preview | Azure updates | Microsoft Azure
その他
Deno Deploy Beta 2 | Deno Blog
At Next.js Conf 2021, let’s make the Web. Faster. – Vercel
- またNext.js Confやる模様
- 10/26にオンラインで
Jamstack Conf 2021 Speaker Lineup
- Jamstack Congのスピーカーが発表になった様子
- こちらは10/6,7
How New Netlify Product Updates Accelerate Enterprise Development
- チーム開発する上での機能群を提供する模様
- Enterprise Grid planというのも発表。これは複数組織、複数チームを持つエンタープライズ企業向けの請求周りの機能とか複数チームの管理機能とか
その他ブログなど
9月はAWSがDevDayというカンファレンスを開催したこともあってそのセッション資料が多めです。かくいう自分もブレイクアウトセッションをやらせてもらいました。
AWS CloudFormation と AWS SAM を使用したサーバーレスアプリケーションの開発とデプロイ | Amazon Web Services ブログ
AWS Amplifyを軸にした フルサーバーレスなアプリケーション構成 / Full serverless application on AWS Amplify - Speaker Deck
Cloud Runで新規サービスを構築・運用するためにSREとして取り組んだこと - ZOZO TECH BLOG
Javaの階層型コンパイルによるAWS Lambda 関数のパフォーマンス向上 | Amazon Web Services ブログ
AWS サーバーレスサービスによるマルチテナント SaaS ソリューションの構築 | Amazon Web Services ブログ
Operating Lambda: パフォーマンスの最適化 – Part 1 | Amazon Web Services ブログ
Operating Lambda: パフォーマンスの最適化 – Part 2 | Amazon Web Services ブログ
Operating Lambda: パフォーマンスの最適化 – Part 3 | Amazon Web Services ブログ
2021年版、サーバーレスのテスト手法を考える / Serverless Testing 2021 - Speaker Deck
AWSでISRの実現!その謎を解明すべくAmazonの奥地へと足を踏み入れる!! / Digging how to running ISR on AWS - Speaker Deck
Lambda@EdgeからCloudFront Functionsへの移行と CI / CDパイプラインの整備 / aws-dev-days-2021 - Speaker Deck
こちらはフォローアップ記事です → [AWS Dev Day Online Japan フォローアップ] ShifterにおけるCloudFront Functions / Lambda@edge運用について - 株式会社デジタルキューブ
AWS Chalice 再入門 〜RESTful APIはやっぱり最高〜 - Speaker Deck
Lambda だけじゃもったいない。サーバーレス開発の第二歩目を踏み出そう/lets-take-second-step-in-serverless-development - Speaker Deck
最後に
ちょうど一年前から始めたこのアップデート紹介の配信なんですが、僕自身のスケジュールとモチベーションの問題から年内をもって終わりにしようかと思います。
というのも今年の途中からはAWSの人ではなくなったんですけど、そうすると提供できる情報としては見てくれている皆さんと変わらないといえるわけです。加えてぼちぼち忙しくなったり、第二子が生まれたりでなかなか時間取るのも難しくなったことや、AWS以外も扱うようにした結果、各トピックの中身にまではあまり触れることができずなおさら別に僕がやらなくてもいいのではないかという風に思えてきてしまったのです。
あとは、これまで個人的にサーバーレス ≒ AWS Lambdaとそれを中心とする周辺サービスという感じで扱ってきていて、Google CloudやAzureについても同等のサービスに絞って紹介してきました。でも特にここ数ヶ月感じているのはこれらのサービスの進化は一定程度落ち着きを見せたのかなと。その結果、アップデートとしてはあまり大きなものがなくなっている気がします。特にGoogle CloudとAzureに至っては各社の戦略上そこを本気でやるという感じでもなさそうですし、FaaS以外にもより広がりを見せています。また、メガクラウドベンダー以外にも一点突破型で存在感のあるサービスも増えてきました。
そんなこんなでこれならば以前やっていた『サーバーレスアンチパターン今昔物語』的な内容のものを不定期でやったほうが自分的に楽しめるかなと思っている次第です。
というわけでマンスリーアップデートとしては年内いっぱいでおしまいにしようと思ってます。もしかしたら年内いっぱいやらないかもだけど、re:Invent回はやりたいな。