『ザ・スタートアップ――ネット起業!あのバカにやらせてみよう』を読んだ

2000年に発刊された伝説の書籍が復刊したとのことで読む機会を得たので読みました。

内容はネットバブル第一世代とも言うべき1990年代後半を彩った先駆者たちの話。決して綺麗に着飾った話ばかりではなくかなり泥臭い話が集められている。

内容に関する細かい話はさておき熱い話が詰まっていた。

今回の復刊にあたり追加されたパートで、かの真田哲哉さんが「起業は何歳でもいい、若さによる体力勝負はできないがその分経験と知識がある」ってのは自分も含めて勇気が出る人も多いだろう。

また、板倉さんの「人生はしょせん暇つぶし」ってのも自分の考え方に近い。僕の場合はゲームって感じだけどそこまで振り切った行動はできていない。

ビットバレーの章を読むに、当時言葉としては知っていたものの学生だった自分にはこの界隈の熱には程遠かったが、当時の関係者のエピソードを読むと学生時代の意識、行動力の差というものを今更になって感じる。

とにもかくにもその後のiモードの隆盛からサイバードの話とまたしも真田さんが再登場してくるのもこれまた熱い。

ある意味でこの本は真田哲哉氏の物語と言ってもいいだろうし、この本の復刊に尽力したANOBAKAの長野氏が当時この本を読んでKLabの真田さんの下に行ったのもよくわかる。

この書籍自体は2000年に出た本なので今となってはある意味答え合わせなところもあって面白い。 また、発刊当時の状況と今では異なっている部分もある。

でも彼らの起業家魂とでもいうべきものを燃やし尽くした物語は何一つ色褪せることない。

帯にある「読めば何かに挑戦したくなる!」ってのは嘘じゃない。

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