妻子持ちエンジニアとしての休日の過ごし方

この記事は以前noteで書いたものを転載したものです

先日、とある知人が以下のようなブログを書いていた。

tsubalog.hatenablog.com

それに対して以下のようにはてぶでコメントしてツイートしたところ、意外と反応があったのでもう少し僕なりの思いを。

きっと家庭を持つ、特に子どもがいるエンジニアは多かれ少なかれ同じような悩みを持っている人が多いのではないかと思う。もちろん、「全然理解できない、意識低すぎるんちゃうか!」というような人もいるだろうけど。

さて、まず最初に断っておくと僕はエンジニアといっても現在はマネージャであり一線でバリバリコードを書き続けたりしてるっていうのとはちょっと違う。僕の仕事というのは基本的にはチームに対するディレクションがメインだ。とある戦略や施策をたててそれをより上位の人や社外や他組織などのステークホルダーと握りつつ、その方向性をチームのメンバーに落としつつ成果を出すようにチームを導くことが僕の仕事だ。僕のチームがどういう仕事をしているかという話は本題ではないので詳細は割愛するが、簡単に言うとお客様と一緒にプロトタイプ開発をしたり、アーキテクチャに関する悩み事を一緒に解決したりするようなチームだ。このチームの発足自体が僕の発案(提案)によるものだったりするので自ずとそのディレクションをする者として僕がマネージャのポジションに収まっている。ちなみにそれ自体はネガティブな話ではなく、ポジティブな話だがそのあたりはまた別途。

話を戻す。つまり僕自身が現在は業務でコードを書いたりするってことはほぼない。でも、エンジニアとしてトレンドをキャッチアップし続けたり、知識のアップデートをし続ける必要がある。なぜなら、チームのディレクションをする、メンバーの悩みを聞く、お客様とのインタラクションに関してアドバイスをする、といったマネージャとしての仕事をするためはもちろん、お客様や社外のエンジニアと会話するためや社会の風を読むためにも知っておく必要があるからだ。体験、つまり実務経験として知っておくことがベストなのはもちろんだが、置かれた環境としてそれが難しい場合もある。その場合でも最低限、知っておくことは必要だ。一方で日々膨大な情報にキャッチアップし続けるには時間が足りないと感じることが多い。そのあたりでもがき苦しんでいるというのが今回の話だ。

まず、僕は結婚していて6歳の娘がいる。今度の春からは小学生だ。娘は幼稚園児なのでもちろん土日祝日は家にいるし、まだ1人で出かけるなんてことはない。妻は娘が生まれてからも働いていたが、幼稚園に入るタイミングで専業主婦になった(最近はアクセサリー作って出展してたりするが)。なので今の僕は平日は完全に妻のお世話になってしまっている状況だ。さらに平日は娘の習い事が週に4日ある。どれも本人がやりたいと言って始めたものではあるが、多いほうだとは思う。その点でも妻に頼っている状態だ。一方で、前述のとおり技術に関する知識のアップデートをし続けるには休日の時間は非常に貴重といえる。平日はなんだかんだで時間がないこともあって土日に行われる勉強会やカンファレンスに参加したい。もしくは興味を持ったことに対する深堀りをする時間がほしい。ついでに言うと僕は技術に全振りしているわけではなくて、それなりに時間のかかる趣味を持つ人間でもあるのでそういうこともできればやりたい。もちろん飲みにも行きたい(酒は飲まないが)。

ただ、そんな状況で僕だけやりたいことをやるってわけにはいかない。それに子どもは成長につれて嫌でも離れていくものだ。今みたいに子どもと遊べることはもう一生ないわけだ。もちろん将来的に二人目とか孫とかと同じような時間を過ごすことはあるかもしれないが、それぞれとのそういう時期は一度きりなのだ。結果的に土日祝は勉強会とかカンファレンスに行かないようにしている。 もちろんライブ行ったりとかの個人の予定も基本的にいれない。仕事の登壇もなるべく断るようにしている。

「基本的に」といったのは妻と子どもが他の誰かと遊ぶなど向こうに予定が入る場合もあるからだ。そういったときには遠慮なく休日を自分の時間としても過ごす。また、どうしても大好きなアーティストの来日公演なんかがある場合なんかは行かせてもらうこともある(僕の趣味の1つはライブに行くことだ)。邦楽アーティストの場合は土日公演だと基本的に諦める。海外のアーティストもそうだけどどうしてもみたい場合だけお願いする。そうは言っても、趣味のライブとかはともかく技術面での知識のアップデートは死活問題でもある。そこで睡眠時間を削ればいいと思って一日3時間睡眠で過ごしてそういったことにあてることにチャレンジしてみたが案の定あまりうまく行かなかった。普段でも5時間睡眠くらいなので2時間減るくらい平気かと思いきやそうでもなくて、疲れが取れなくなってしまったのだ。なので今ではもうやっていない。正直この話には自分なりの答えがまだ出せていない。休日は月にたった8日前後しかない。さらに僕の場合は出張がそれなりにあるのでそういった場合は移動日として前後の土日がつぶれてしまうことも多い。海外出張の場合は最悪だ。日曜に出発して、現地で月曜から仕事して現地を金曜もしくは土曜に発つ場合が多い。この場合、日本に着くのは時差の関係で翌日、つまり土曜日か日曜日なってしまうことが多い。そうすると家族と過ごす休日はさらに少なくなってしまう。平日の夜という案もあるが、妻とのコミュニケーションも必要だ。

僕は子どもの頃にあまり父がかまってくれなかったこともあり、家族で出かけることがあまりなかった。それもあってか強迫観念のように家族で出かけるってことをしようとしているところはある。なので休日は基本的に家族でどこかに出かけている。旅行だったりキャンプだったりの宿泊を伴う外出も多い。それこそ海外出張の帰国翌日に早朝から出かけるなんてこともよくある。妻からは何を生き急いでるのかと言われることもあるが、人生は短いのだ。したがって休日にそもそもラップトップを開くということ自体しないし、するタイミングがない。せいぜい出掛け先での隙間時間にスマホでちょっとした調べごととかをするくらいだ。

妻子がいるエンジニアの人は多かれ少なかれ同じような状況なんじゃないだろうか。もちろん、その人の能力やストイックさ次第ではそんなことはないのかもしれない。でも僕には今のところ解決策がない。

とはいえこの状況に絶望してるとまではいかない。なにせ何度も言うように子どもはそのうち成長して嫌でも離れていく。たかだかあと数年だ。というわけで、いろいろやりたい思いはあるものの、こういう時期は一生訪れないので大事にしていきたい。それまでは甘んじてこの状況を受け入れようと思っている。その分どこかで頑張る。

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